毎年、感動のドラマを生む「チバルルマラニック」に今年も参加してきました。

5月24日(土)「第3回チバルルマラニック」に参加しました。大会のサブテーマが「風と歌とともに歩く42km10時間くらいの旅」となっていて、ようするに42kmの距離を自分の脚で進むというチャレンジ的な大会です。よくあるマラソン大会のようにフルマラソンを完走することにチャレンジするということではなく、42kmを自分の脚で進むことにチャレンジするということです。
今回の参加者は同行スタッフ3人を含め20人。昨年、一緒に参加した仲間もいれば、初参加の人もいます。42kmという距離を進むというチャレンジを前にみんな緊張気味な感じです。コースは上総興津から房総半島の海沿いを南に進み千倉海岸までのワンウェイの42km。スタート地点近くのあおぞらカフェに集合して、主催者のヤマグチさんからレクチャーがあって、その後、参加者ひとりひとりの自己紹介があって、スタート前のストレッチをしてから、スタート地点の興津海岸に移動して10:00ちょっと過ぎにスタートしました。


(あおぞらカフェ) (レクチャー中)


(スタート前の記念撮影) (まったりスタート)
当然ですが走りだす人はおらず歩いて進みます。制限時間はないので体力温存のため15分/kmペースです。目標は「42km自分の脚でゴール」です。途中に補給のためのエイドが準備されており、休憩と補給をしながら進みます。それ以外は街の商店などに寄って補給します。
お天気は曇りで気温も高くならず、マラニックには絶好なコンディションです。ヤマグチさんを先頭に、みんなでペースを合わせて進んでいきます。行川アイランドをとおり、6km地点の誕生寺で最初の休憩をします。この時点で、すでに予定よりも遅れていますが、焦らずに進みます。


(興津海岸を後に) (トンネル)


(景色良し) (行川アイランド駅)


(国道から脇道へ) (海沿いの道)


(誕生寺) (誕生寺の説明)


(誕生寺山門) (鯛の浦)


(とんねるすいぞくかん) (城崎海岸へ)
しばらく進み、10kmの城崎海水浴場に到着。スタートして、まだ2時間ちょっとですが、すでにお昼を過ぎているので、ここでお昼ご飯にします。海沿いの公園で、手作りの本格インド料理をいただきます。すごくウマイです。


(城崎海岸エイド) (みんな並んで昼ご飯)


(本格インド料理) (エイド出発)
しかし、まだ10kmです。普段の大会では関門や制限時間があるので時間を見ながら進みますが、今回は制限時間がありません。目標は「42km自分の脚でゴール」なので、時間は何時間かかっても構いません。なので、体力を温存しながら、のんびり歩いて進んで行きます。しばらく歩いて、14km地点にある源太郎商店に立ち寄ります。ここは毎年、立ち寄ってアイス休憩にします。一息ついて、先に進みます。


(漁港) (ロシア人上陸の地)


(源太郎商店) (みんな座って休憩)
鴨川の市街地に入り、鴨川シーワールドの裏の海岸を進みます。18kmの鴨川潮さい公園エイドに到着。ここでは手作りデザートをいただきます。距離はまだ半分も行っていませんが疲労している人も多いので休憩時間はしっかりと取ります。ここでゲストハウスのテツさんとなるみさんが歌で応援。例年は二人でエイドをやってくれるのですが、今回はテツさんは選手として一緒に歩いてます。過去2回、エイドをやってみて刺激されたようです。一息ついて、またみんな一緒に進んで行きます。


(鴨川海岸) (鴨川シーワールド)


(鴨川潮さい公園エイド) (手作りデザート)


(テツ+ナルミの応援歌) (応援歌鑑賞中)
遅れてしまう人がいるので全体的にペースが上がりません。コースで一番景色がいい、鴨川松島をとおり、25kmの道の駅鴨川のエイドに到着。ここでおやつタイムにします。この辺りまで来ると、エイドではみんな座り込み休憩を取ります。自分で脚を揉んだり、ストレッチをしたりしています。一息ついて、またみんなで進みます。


(鴨川海岸) (鴨川シーサイドベース)


(鴨川松島) (トイレ休憩)


(道の駅鴨川オーシャンパーク) (おやつタイム)
予定よりだいぶ時間が遅れているので、次のエイドまではちょっとペースを上げて歩いていくと、山口さんからの指示があり、みんなでちょっとペースを上げてモクモクと歩きます。この辺りから小雨が降ったりやんだりになってきました。天気予報では夕方から雨の予報ですが、今のところは、まだ濡れるほどの雨ではありません。いいペースで歩いていき、31kmの道の駅和田浦エイドに到着。ペースを上げてせいもあり、みんな、かなり疲労しているようで座り込んで休んでいます。ストレッチをしたり、マッサージをしたり、テーピングをしたり、ゴールするために今できる限りのことをします。夕方になり、日も沈んできたので、ここで夜間歩行の準備をしてからエイドを後にします。


(小雨が降ってきました) (踏切待ち)


(和田浜エイド) (みんなケア中)


(クジラの骨格) (道の駅和田浦)
みんな、目標に向けて痛い脚を動かしながら前へ進みます。日も沈んで暗くなった中をライトを頼りに進んでいきます。余裕があるランナーがきつくなっているランナーを励まして、サポートをします。毎回のことですが、ワンチームになっていきます。暗い夜道を進み、36kmのローズマリー公園エイドに到着。真っ暗な駐車場でエイドスタッフが待っていてくれます。このエイドが最後のエイドになるのですが、毎回ここでゴールドマンが登場して、ひとりひとりにメッセージを授けてくれます。みんなメッセージをもらい、しっかりと休憩をして、重い腰を上げ、痛い脚を引きずりながらゴールに向かって歩き始めます。


(日が沈む) (和田白濱海岸)


(こまめに休憩) (夜道を進む)


(道の駅ロースマリー公園) (最終エイド)


(ゴールドマン登場) (真っ暗)
すでに何キロも前からきつい状態が続いている仲間は、このあたりでは全身ボロボロの満身創痍の状態です。そんな状態でも歩き続けてゴールを目指します。私は最後尾から仲間を見守りながら進むのですが、そんな仲間の背中を見ていると目頭が熱くなってきます。みんな本当にボロボロで気力だけで進んでます。だんだんとゴールが近づいきて、みんな気持ちが少し楽になってきたようで、気持ちだけは元気になってきます。海沿いの真っ暗な道を進んでいくと遠くにゴールの千倉海岸の明かりが見えてきます。その明かりを目指して進み、国道に出るとゴール地点のが見えてきて、スタッフがライトを振って導いてくれます。そして、痛い足を引きずりながら、感動のゴルゴルゴール!時間はすでに22時前、タイムは11時間43分00秒。約12時間にわたる死闘が終わりました。


(満身創痍) (国道に先にゴールが)


(スタッフがお出迎え) (無事にゴール)

(感動のゴルゴルゴール!みんないい顔だ!)
ゴール地点から宿泊するゲストハウス「ちくらのおへそ」までは徒歩2分。その距離ですら、みんな歩けない状態ですが、なんとかゲストハウスへ。シャワーを浴びて、みんなで祝杯をあげました。毎年のことですが、みんな本当によく歩いた。みんな、おめでとう~。


(ゲストハウスちくらのおへそ) (みんなで祝杯)