橘湾スーパーマラニック276km完走報告
2015年に橘湾スーパーマラニック276kmを走った時の完走記です。
11月20~22日は「2015橘湾岸スーパーマラニック」でした。長崎県の橘湾岸を走るマラニックで、昨年の春の173kmに続いて2回目の参加です。この大会は、春ステージ173km(長崎~小浜)と秋ステージ103km(小浜~島原半島~小浜)があり、2年に一度、両方を走るW部門276kmが開催されます。今回は、そのW部門276kmを走りました。
20日10:00 長崎市水辺の森公園スタート
一緒に走る、約100人のうち、10時スタートのランナー約50人がスタート。先は長いし時間もあるので、のんびりと走り最初のチェックポイント(CP)を目指す。
11:02 稲佐山展望台CP 7.0km
標高333mの稲佐山の山頂展望台に到着。最初のチェックをする。チェックは通過を示すものなので、全14か所のCPでチェックをしないといけない。チェックを終えて、下り坂を下っていく。路面電車に並行して走り、あぐりの丘を目指して再び上っていく。
13:39 あぐりの丘エイド 25.3km
エイドで給水給食をする。長距離を走っているときにエイドはオアシスである。しっかり食べて、海に向かって下っていく。海沿いの道を進む。途中、地元のランナーと話をしながら並走する。大浜トンネルを抜けて、長崎の観光地「女神大橋」を渡って、次のエイドに到着。
15:56 女神大橋エイド 45.0km
ここでは長崎うどんをいただく。国道499号延々と進む。途中から日が沈み暗くなったので、ライトを装着する。沖合に軍艦島が見えるはずだが、真っ暗で分からない。野母崎から権現山に上る。すごい急坂である。
20:16 権現山山頂展望台CP 70.0km
山頂のCPに到着。昼間なら景色がいいのだが、真っ暗で何も見えない。上ってきた道を下り、半島の先端の樺島灯台を目指す。
21:37 樺島バス停エイド 77.7km
灯台に行く途中のエイドである。カレーを食べられるが復路で食べるので通過。真っ暗の中、灯台の明かりを目指して進む。
22:10 樺島灯台展望台CP 80・7km
チェックをして折り返し。後続ランナーとすれ違うので声を掛け合う。このチェックのためだけに片道6kmの往復である。
22:42 樺島バス停エイド 83.8km
カレーを食べる。走っていると夜でもお腹が空く。樺島大橋を渡り戻っていく。この先、真っ暗な山道を次のエイドまで15km進む。車もたまにしか通らない。ひと山越して、集落に下ってくるとエイドである。
21日1:19 川原コミュセンターエイド 98.5km
水餃子をいただく。再び真っ暗な山道を進む。夜になっても気温が下がらず、半袖で大丈夫である。この辺は一晩目のきついところだが私は眠くなく一人で順調に進む。
4:14 茂木・長崎ハウスぶらぶらCP 115.6km
このエイドは着替え、シャワー、仮眠ができる。シャワーを浴びて、ご飯をいただく。ビールを勧められたので遠慮なくいただく。眠くなかったので仮眠をせずに約50分休憩して5時にリスタートする。再び真っ暗な山道を進み。途中で日が昇ってきて明るくなってくる。日見の街中に入り、にぎやかになってくる。
7:30 日見公園エイド 130.0km
トン汁とおにぎりで朝ご飯。明るくなってきたので景色を見ながら進む。結が浜の海沿いの道を進み、その後、飯盛峠を目指して山道を上る。
9:15 飯盛峠CP 138.8km
急な山道を上り峠の頂上に到着。チェックをして急坂を下っていく。広大なジャガイモ畑の中を進む。どこまでもジャガイモ畑で景色が変わらない。ジャガイモ畑を抜けるとエイドである。
10:33 飯盛経塚エイド 146.0km
プリンをいただく。甘いものがおいしい。国道と並行する道を進む。途中、国道を走るが歩道がなく怖い。ラブホテル街を通過して、海沿いの道に出る。曲海岸、千々石海岸と海沿いの平坦道が延々と続く。はるか先が見えていて精神的につらい。
13:40 千々石海水浴場エイド 162.3km
日が強くて暑かったので、しっかりと給水をして、再び海岸線を進む。海岸が終わり、急坂を上り、電車道(今は通っていない)を下に海を見ながら進む。国道57号に出ると小浜中継所はもうすぐである。小浜の街中を進んで、中継点に到着する。
15:54 小浜中継点 173.0km
前半ステージはここまでだが、まだ後半103kmある。予定よりも早い到着だが、前半は起伏が多くて、脚には結構なダメージがある。温泉に入り、ご飯を食べて、公民館で仮眠をするが、周りがうるさくてあまり寝られない。リスタート時間20:00に再びスタート。二晩目の夜をみんなで進んで行く。
22:25 津波見バス停エイド 186.9km
国道を進んでいるので、車も通り、自販機もあり、他のランナーもいるので、昨日の夜に比べると楽であるが、脚裏が痛いのでペースが上がらない。
23:47 口之津フェリーターミナルCP 194.4km
後半最初のCP。二晩目は注意力が散漫になるのでチャック忘れや道間違いに要注意である。この先も夜の国道を進む。
22日1:19 原城址CP 203.5km
国道を外れて暗い道を進み到着。城跡の公園で天草四郎の像があるようだが、真っ暗で何も見えない。お粥をいただいて先を進む。この辺りから睡魔が襲ってくる。仲間と話をしながら助け合って進む。途中で仮眠をしているランナーも多く、この辺りが一番きついところである。
3:29 堂崎エイド 215.5km
眼むけ覚ましにコーヒーをいただく。しかし眠いのはおさまらない。半分、寝ているような状態で進むが、危険なので精米機の小屋で横になり仮眠をとる。10分ほど寝て、復活して再び歩き始める。
5:34 深江みずなし本陣エイド 224.2km
この時期は夜明けが遅くて6時半頃にならないと日が昇ってこない。明るくなるまで、もうしばらく辛抱して進むが足裏が痛くなってきてきつい。島原の市街地に入るころに日が昇り明るくなってきた。7時までに島原城に到着したいので、ペースを上げて進む。
6:48 島原城CP 230.8km
トン汁とおにぎりで朝ご飯。後からスタートした100kmの部のランナーがだいぶ追い付いてきていて、コース上がにぎやかである。武家屋敷を抜けて、眉山ロードを目指す。雲仙普賢岳の噴火でできた平成新山を上っていく。急な坂道が続く。
7:54 千本木湧水エイド 235.8km
上りの途中にある湧水だが、水が沸いていなかった。後半はエイドの間が短いので、次の目標が近くて楽である。雄大な平成新山や雲仙普賢岳が見え景色がいい。
8:25 平成新山展望地 239.0km
上りはきついが、傷んだ脚には下りはもっとつらい。一歩一歩、激痛に耐えながら下っていく。100kmの部のランナーは元気よく下り抜いて行くが、みんな声をかけてくれ、273kmのランナーに敬意を表して抜いて行く。気分がいいものである。
9:10 水無川大橋エイド 247.2km
やっとも思いで下り切る。普賢岳の噴火で起きた土石流が流れた跡がくっきりと見える。ここから普賢岳を超して行くのだが、頂上まで14km延々と上りが続く。
9:49 深江グランドエイド 247.2km
上り始めて最初のエイド。冷奴をいただく。この先、上りが急になり、つづら折りの道が続く。時間はあるので、のんびりと歩いて上っていく。
10:53 俵石展望所エイド 252.8km
上り途中の休憩所である。冷たいお汁粉をいただく。小雨が降ってきたが寒くはない。上りはまだまだ続く。
11:40 道路公園エイド 256.6km
無人エイドなのでクーラーボックスに飲み物が入っているのを勝手に飲む。頂上の1km手前の橋が見えてきて、もう少しで頂上である。頂上の標識を超して、2kmほど下ると雲仙温泉街である。温泉街に入り、地獄巡りの一番奥のCPを目指す。観光客に混ざり歩いて行くが、上り下りが脚に響く。
12:21 雲仙温泉大叫換地獄CP 260.0km
硫黄の臭いがする温泉地獄巡りでチェックをして、エイドに向かう。そうめんをいただいて、国道を進んでいく。上り切って一安心だが、この先、15km下りが続く。ここの距離までくると下りは本当にきつい。地獄である。
13:20 塔の坂三叉路エイド 265.0km
国道を外れて、細い林道を進む。ゴールも近づいてきて、時間にも余裕があるので、のんびりと進む。脚が痛くて下りに耐え切れないので、ひたすら歩いて進む。
14:15 小浜木場CP 269.0km
最後のCPである。すべてのチェックを終えて、あとはゴールするのみである。小浜の温泉街に向けて、坂を下っていき、温泉街に出る。路地を抜ければゴールなのだが、ちょっと遠回りをして、温泉街のメインストリートを通ってのゴールである。他のランナーは最後の力を振り絞って走っているが、私はのんびりと歩いてのゴールである。
15:39 小浜南本町公民館ゴール 276.0km
最後は多くの声援に迎えられ、ゴールテープを切ってのゴールである。タイムは53時間39分と予定よりも早くゴールできました。とりあえずビールを飲みながら、一緒に走った同志のゴールを待つ。17時の関門まで仲間を迎えて、大会は無事に終了しました。
コースのきつさといい、二晩を超す体力といい、さすがにきつかったですが、雄大な景色を見て、おいしいものを食べて、仲間と一緒に進めたのは、とても良かったです。