2013/03/02-03 第3回小江戸・大江戸200kmフットレース

ウルトラ完走記

2013年3月に走った「第3回小江戸・大江戸200kmフットレース」の完走記です。

日時 2013年3月2~3日

スタート・川越熊野神社→ゴール・川越湯遊ランド

「第3回小江戸大江戸200kmフットレース」走ってきました。この大会は、埼玉県川越市をスタートして埼玉北部を周って川越に戻ってくる「小江戸コース91km」、 川越をスタートして都内を周って川越に戻ってくる「大江戸コース111km」、そして、両方周る「小江戸大江戸コース203km」があり、私は昨年に続き、203kmに参加しました。2日の朝8時スタートして、夜通しで走り、3日20時までにゴールする、制限時間は36時間です。制限時間は長いし、コースも楽だし、私にしてみればそんなにきつい大会ではないのですが、今回はいろいろなことが起こり、思いのほか苦戦を強いられました。

  • 強風

小江戸コースは、15kmから45kmまで荒川の河川敷を走ります。前半から風が強くて、どうなることか心配をしていたのですが、河川敷では予想以上の強風でした。体が持っていかれるような強風で、体が斜めになってしまうくらいでした。そんな風の中を約30km、脚に力を入れて進んで行きました。まだ前半でしたが、体力も気力もかなり消費させられてしまいました。

  • マメ

足の裏にマメができて大変でした。ウルトラマラソンのときは多少なりともマメはできますが、今回は両足の裏全体がやられてしまいました。原因は今回使用した靴下で、200kmの距離に耐え切れず、120kmくらいで足裏に穴があいてしまいました。まず、そこからマメになって、走り続けるとさらに穴が広がり、さらにマメが広がり、そのマメが潰れ・・・途中のコンビニで新しい靴下を買って履き替えましたが、マメが治るわけでもなく、その後、足をつくたびに激痛に耐えながらゴールまで進みました。

  • 擦れ

ウルトラマラソンでは、皮膚が擦れてしまうことがあります。そのため、あらかじめワセリンを塗って予防をしておきます。今回は、途中でトイレに行って用を足して、お尻を拭いたときに、塗っておいたワセリンも拭き取ってしまったようで、その後、走っているうちに、そこが擦れてしまいました。マメもそうですが、皮膚系のトラブルは走っている間に治ることはなく、あとは痛いのに耐えるしかありません。一度、擦れてしまったところは治りませんが、何度もワセリンを塗り直して、少し痛みを和らげながら進みました。

  • カップ麺

この大会のエイドでは、カップラーメンが出ます。寒い時に温かいものはとてもありがたいのですが、お湯がぬるいのと、時間がなくてとっとと食べ始めるのとで、麺が柔らかくなる前に食べます。まだ芯が残っているような状態の麺をスープで流し込むような感じです。そんな食べ方をしているので、きっと消化が悪く、胃にもたれるような感じになります。走りながら、何度か戻しそうになりましたが、幸いなことに内蔵は丈夫なので、なんとか堪えることができました。

  • 旅は道連れ

この大会は、初めて200kmにチャレンジするランナーが多い大会です。そんな大会なので、経験者のランナーが、ダメになりかけたランナーをサポートしながらゴールへ導いていくことがよくあります。154kmのエイドで仲間のDさん(初チャレンジ)がいました。ここまでは仲間のGさん(走力抜群の瞬足ランナー)がサポートをしながら進んできたようですが、どうも様子がおかしい!だいぶ前からDさんが走れなくなって、しばらく歩いて進んできたようです。この先、まだ約50kmの距離があり、Dさんは気力が無くなっているし、いつも瞬足で走っていくGさんも自分に合わないペースで疲労してしまっています。その点、私は歩いて進んでいくのは得意です。Dさんにペース的には歩いてでも進んでいれば制限時間内に完走できることを説明して、気力を蘇らせて3人で再び歩き始めました。Dさんもきつい脚を動かしながら、なんとか私の歩きのペースに遅れないように着いてきました。途中で、気力を失いかけてペースの落ちてきている他の初心者ランナーに声をかけたり、励ましたり、アドバイスをしながら、みんなをゴールへ導きます。そんなことを繰り返しながら、最後はDさんと2人揃ってゴールテープを切りました。

  • ちなみにGさんは、189kmのエイドまでいっしょに歩きましたが、その後はDさんを私に預けて、さらに後方で初心者ランナーを11人連れて進んでいた仲間のZさん(面倒見がいいウルトラランナー)のサポートにまわり、たくさんの初心者ランナーをゴールに導いていました。

結果的には、35時間06分42秒と昨年よりもかなり遅かったですが、なんとか時間内のゴールできました。前半の強風のせいで、他のランナーもきつかったようで、完走率は半分以下だと思われます。トラブルがなければ、そんなにきつい大会ではないのですが、トラブルも含めてウルトラマラソンなので、いい経験になりました。また、ウルトラマラソンでの仲間意識を改めて感じた大会でした。経験者ランナーのGさんとZさんと私が、それぞれ初心者ランナーをサポートして、みんなをゴールへ導いていき、みんなで完走して、みんなで感動を分かち合うことができました。トラブルがあって苦戦をしましたが、それ以上に得るものがあるので、やはりウルトラマラソンをやめることはできそうにないです。

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