2015年2月に走った「第5回小江戸・大江戸200km大会」の完走記です。
日時 2015年2月28日(土) 8:00スタート
距離 203km
制限時間 36時間 (3月1日20:00)
毎年恒例の「小江戸大江戸200km大会」に今年も参加してきました。川越をスタートして埼玉北部を周って戻ってくる「小江戸コース91km」、 川越をスタートして都内を周って戻ってくる「大江戸コース112km」、そして、両方周る「小江戸大江戸コース203km」があり、私は今年も203kmに参加しました。28日8時スタート、徹夜で走り、1日20時までにゴールする、制限時間は36時間です。
28日の朝、始発電車に乗って、会場の川越・連馨寺に向かいました。この大会は、いつも走っている仲間も多いので準備をして、話をしながらスタートを待ちました。そして、朝8時にスタートしました。地図を見ながらコースを確認して走るのですが、もう何度も走っているのでコースは頭に入っています。昨年は雨でしたが、今年はいい天気です。大会名物の荒川河川敷の強風も、今年は弱くて問題はありません。吉見エイド(21.2km)、手島エイド(32.7km)で軽食が用意されていたので補給しました。その後も荒川の河川敷を順調に走り、埼玉の北部に向かっていきます。ナンバーカードを見ると、経験者と初めての人が分かるようになっているので、初めてのランナーに声をかけながら、話をしながら進んでいきます。浄恩寺エイド(51・8km)に到着。昨年に比べてだいぶ遅いですが、時間はあるので問題ないです。ここからは、川越に向かって戻っていくような感じで走っていきます。まだまだ先は長いので、この辺からは、脚の負担を考えて、無理せずに歩きを入れながら進みます。昨年、最後の河川敷で一緒に走った大阪のランナーと会ったので、しばらく話をしながら一緒に進みました。唐子エイド(72km)でお腹が空いたので、温かいうどんをいただき、先を急ぎます。途中、日が沈み暗くなったので、安全のためライトを装着しました。20:32に川越エイド(91・3km)に到着。小江戸コース終了です。昨年よりも1時間ほど遅いですが、いいペースです。小江戸コースのランナーは、ここがゴールになりますが、私は大江戸コースへ向けて、ふたたびスタートしました。夜は気温が下がってきましたが、例年に比べるとあまり寒くなく、歩いていても楽です。途中、立ち寄りができる「なか卯」に寄って、親子丼を食べました。大江戸コースに参加している走友の山崎さんが追い付いてきたので、しばらくいっしょに走りました。この区間は、変化もなく、距離が長くてつらい区間なのですが、引っ張ってもらい助かりました。都内に入り、土曜の夜のせいか人が多く、信号も増えてきて、走りにくくなってきます。 日の変わり3時過ぎに成願寺エイド(128km)に到着。この辺りまで来ると、疲れて休んでいるランナー、眠くて寝ているランナーなどが増えてきますが、私は何も問題ないので、軽食をいただいて、先に進みます。この先は、土曜日の深夜の都内を巡るので、若者や酔っ払いなど人がたくさんいて、にぎやかなので、精神的には楽になります。都庁、六本木、東京タワーと都内をめぐり、皇居の辺りで夜が明けて明るくなってきました。皇居に近いこあしすエイド(144・1km)に到着して、軽食をいただいて先に進みます。皇居を1周するのですが、昨年は早かったので夜明け前で真っ暗だったのですが、今年は日が明けていて明るいです。東京駅辺りで、とぼとぼ歩いている女性ランナーがいたので、声をかけて、一緒に進みました。話を聞けば、初めての長距離で、きつくてリタイヤしようと考えていたようで、それならばとアドバイスをしながら、この先、一緒に行くことにしました。スカイツリーのすぐ近くの、おしなりエイド(156km)に到着。温かいスープとおにぎりをいただきました。スカイツリーを通過し、次のポイントの浅草寺を目指します。彼女も、先ほどのエイドで食事をして、少し元気になってきて、歩くペースも上がってきました。9時前に浅草寺に到着。朝早いのに観光客がたくさんいます。後半になって、辛くなってきているランナーに声をかけて、いっしょに進むようになり、5人ほどのグループで進んでいきます。話をしながら、みんなで進んでいると、一人で進むよりも精神的に楽になります。リタイヤすると言っていた彼女も、心身ともに復活して元気になったので、先に行くように言って、先に行ってもらいました。(彼女は大江戸コース112kmなので、ゴール制限が、私よりも3時間早いのです。)残った仲間で歩いて進み、赤羽駅を通過して、この先、河川敷に向かいます。この辺りで、天気予報どおり雨が降ってきて、気温も下がってきたので、背負っているバッグからカッパを出して着ました。この先、荒川河川敷(約10km)、川越バイパス(約14km)と変化のなく、気が遠くなるコースになります。河川敷に入ると、いつも一緒に走っている仲間が、私設エイドをしてくれていました。温かいものをいただき、体の中から暖めます。変化のない長い河川敷の遥か向こうに羽倉橋が見えてきて、秋ヶ瀬エイド(189・2km)に到着。トン汁をいただき、残りの14kmをゴールに向けて進みます。川越に向かうバイパスを走るのですが、一本道でとても長く感じます。雨も本降りになり、夕方になり気温も下がってきて、状況はだんだん悪くなってきます。このまま歩いて進んでいるとゴール前に日が暮れてしまいそうなので、ペースアップのため、ダメージのある脚に無理をして走って進みました。200km過ぎでバイパスが終わり、ここから川越市内に入って行きます。いつもなら観光客が多いのですが、雨で観光客も少なく走りやすかったです。そして、雨が降る中、ゴールの連馨寺(203km)に到着しました。タイムは、33時間05分29秒と、夕方5時過ぎの明るいうちにゴールできました。先にゴールしていた仲間に迎えられ、共に走ってきたランナーと健闘を称え合いました。ゴール後、濡れたままでいると震えが止まらなくなるくらい寒くなってきたので、急いで近くの湯遊ランドでお風呂に入って帰ってきました。