2016年3月に走った「第6回小江戸・大江戸200km大会」の完走記です。
3月5・6日は「第6回小江戸・大江戸200km大会」でした。毎年参加している大会は、川越をスタートして埼玉北部を周って戻ってくる「小江戸コース91km」、 川越をスタートして都内を周って戻ってくる「大江戸コース113km」、そして、両方周る「小江戸大江戸コース204km」があり、私は204kmに参加しました。土曜の朝8時スタート、徹夜で走り、日曜の20時までにゴールする、制限時間は36時間です。
土曜の朝、始発電車に乗って、会場の川越・連馨寺に向かいました。この大会は、いつも走っている仲間も多いので準備をして、話をしながらスタートを待ちました。そして、朝8時にスタートしました。地図を見ながらコースを確認して走るのですが、もう何度も走っているのでコースは頭の中に入っています。例年、雨や強風に見舞われますが、今年は天候にも恵まれそうです。先は長いので、ペースの合う仲間と話をしながらのんびりと進んで行きます。吉見エイド(21.2km)、手島エイド(32.7km)で軽食が用意されていたので補給しました。エイドのスタッフも知り合いが多く、会うたびに言葉を交わします。その後も荒川の河川敷を順調に走り、埼玉の北部に向かっていきます。ナンバーカードを見ると、経験者と初めての人が分かるようになっているので、初めてのランナーに声をかけながら、話をしながら進んでいきます。13時43分に浄恩寺エイド(51・8km)に到着。例年に比べてかなり早いペースです。なぜなら、いつもこの大会は制限時間を見ながら、のんびり楽しんでゴールを目指すのですが、今年はタイムを目指してマジメに走ろうと思い、いつも歩いているところも、しっかりと走っているからです。腹ごしらえをして、ここからは、川越に向かって戻っていくような感じで走っていきます。いつもならばこの辺からは、脚の負担を考えて、無理せずに歩きを入れながら進むのですが、今年は走ります。16時16分に唐子エイド(72km)に到着。お腹が空いたので、温かいうどんをいただき、先を急ぎます。例年はこの辺で日が沈んでライトを着用するのですが、今年はまだ日が高いです。18時55分に川越エイド(91・3km)に到着。小江戸コース終了です。例年よりも1時間半ほど早い到着ですが、その分、脚へのダメージをある感じです。小江戸コースのランナーは、ここがゴールになりますが、私は給食給水をして、大江戸コースへ向けて、ふたたびスタートしました。夜は気温が下がってきましたが、走っているので寒くないです。川越街道を東京に向かい進むのですが、この間約36kmと非常に長く、つらいところです。いつも歩いているので7時間近くかかるのですが、今年は歩いたり走ったりで5時間半くらいで、日が明けた0時31分に成願寺エイド(128km)に到着しました。この辺りまで来ると、疲れて休んでいるランナー、眠くて寝ているランナーなどが増えてきますが、私は何も問題ないので、軽食をいただいて、先に進みます。この先は、土曜日の深夜の都内を巡るので、若者や酔っ払いなど人がたくさんいて、にぎやかなので、精神的には楽になります。都庁、六本木、東京タワーと都内をめぐり、順調に進みます。3時前に皇居に近い、こあしすエイド(144・1km)に到着して、軽食をいただいて先に進みます。例年、この辺では日が明けて明るくなってくるのですが、まだ日が昇らず暗いです。皇居を1周して、東京駅をとおり、スカイツリーに向かいます。初めてでコースがわからないランナーが声をかけてきたので、一緒に進みました。5時06分にスカイツリーのすぐ近くの、おしなりエイド(156km)に到着。トイレを借りて、温かいスープをいただきました。日の出前のライトアップされたスカイツリーを通過し、次のポイントの浅草寺を目指します。5時半過ぎに浅草寺に到着。例年は朝方で散歩をしている人が多いのですが、今年は静かです。この先、今年からコースが変更になって新しいチェックポイントの鳥越神社を目指します。途中、日が昇ってきて明るくなってきたので、ライトをしまいました。6時前に鳥越神社に到着。チェックをして先に進みます。さすがに脚がきつくなってきたので、しばらく歩くことにして進みます。赤羽駅を通過して、高島平をとおり、この先、荒川の河川敷に向かいます。日が昇ってきて、気温が高くなってきたので、ウインドブレーカーを脱ぎます。いつも高島平で私設エイドをやってくれている仲間も、私が早過ぎてまだ来ていませんでした。この先、河川敷10km、バイパス14kmと変化のなく、気が遠くなるコースになります。河川敷に入ると、いよいよ脚が動かなくなってきて、走ろうと思っても走ることができません。なんとか歩きながら進むのですが、変化のない河川敷は長いです。長い河川敷の遥か向こうに羽倉橋が見えてきて、10時40分に秋ヶ瀬エイド(189・9km)に到着。そうめんをいただき、残りの14kmをゴールに向けて進みます。川越に向かうバイパスを走るのですが一本道でとても長く感じます。29時間を切れそうなタイムだったので、周りの仲間と引っ張り合いながら進みます。先ほどの河川敷では、ぜんぜん走れなかったのですが、歩いたおかげで脚が多少は復活し、遅いながらもなんとか走って進みます。少し走っては歩き、また走りを繰り返しながらゴールの川越を目指します。ここ最近は、時計を見ながら制限時間に間に合えばいいと思って走っているので、後半になってこんなに追い込むようなことはないのですが、今回はタイムを目指しているのできついけど走ります。200km過ぎでバイパスが終わり、ここから川越市内に入って行きます。観光客でにぎやかな川越の街をとおり、バイパスを共に走ってきた仲間とゴールを目指します。そして、ボロボロになりながらゴールの連馨寺(204km)に到着し、ゴールしました。
タイムは、28時間45分13秒と、かつてない早いタイムでゴールできました。先にゴールしていた仲間やスタッフに迎えられ、共に走ってきたランナーと健闘を称え合いました。ゴール後、しばらく動けないほど疲れましたが、久しぶりに追い込んだレースができました。タイムも目標の30時間を大きく上回り、過去のタイムを3時間くらい縮めることができました。