2024/05/15 ボッチマラニック(萩往還道)

旅ラン

伝説のマラニック「萩往還マラニック」のコースを、参加した当時を思いながら走ってきました。

伝説のマラニック「萩往還マラニック250km」。この大会に初めて参加したので2009年のことだ。初の200km越え、初の2晩、さらに過酷なコース。ここでウルトラマラソンというものを先輩たちに教えてもらい、学び、体験した。今の自分があるのはこの大会に参加したと言っても過言ではない。それから4回参加し、すべて完走できた。毎回、ボロボロになって、涙しながらゴールした、そんな大会だ。

最後に参加したのは2013年。すでに10年以上も前のことだ。その間、平成が終わるとともに大会は中止となり、今は開催されていない。仮に開催されていたとしても今の私じゃ完走できないだろう。そんなコースのほんの一部、最後のエイド佐々並からゴールの瑠璃光寺までの約14kmを今回走ってきた。

(2009年初参加。感動のゴール)(2010年スタート前)      (2013年最後の年)

今日のスタートは最後のエイドの佐々並集落(大会だと235.7km地点)だが、ゴールが瑠璃光寺なので、瑠璃光寺の駐車場に車を駐車して佐々並まで向かう。当然、往還道を走っていくことになる。ようは佐々並まで行って戻って来るということである。往路は普通に走って、佐々並集落を抜けたところにある「道の駅あさひ」まで。ここで佐々並名物である「ささなみとうふ」を食べる。佐々並エイドでも、ささなみとうふが振舞われ、すごく美味しかったことを覚えている。

(萩往還を歩こう)       (国宝五重塔は工事中)     (瑠璃光寺をスタート)

(往還道の入口)        (道の駅あさひ)       (名物ささなみとうふ)

佐々並集落に戻り、エイドがあった場所からスタート。ここが最後のエイドでゴールの瑠璃光寺までは14・3km。この時点ですでに二晩を越して、233km進んできており、さらにこの先、コース最高点の板堂峠を越していかなければならないので、残り14kmとはいえ、まだまだゴールは見えてこない。

(佐々並市。ここが最後のエイド) (佐々並市の説明)      (萩往還の説明)

佐々並を出て、しばらくは県道を進み、たまに未舗装の往還道に入る。往還道に入ると史跡がいくつもある。板堂峠に向けて上り坂が延々と続くのだが、途中におばあちゃんが出してくれている私設エイド「草餅エイド」がある。このエイドには毎年、助けられる。草餅はおばあちゃんの手作りで、ヤカンの麦茶と一緒にいただく。本当に心身ともに救われるエイドだ。

(往還道の道しるべ)      (首折れ地蔵)        (首折れ地蔵)

(上長瀬一里塚)        (逆修石)          (草餅エイドの小屋)

草餅エイドの先も上り坂が続く。ヘロヘロになりながら上って行くのだが、今日、走ってみると距離も傾斜もたいしたことない。そんなもんだ。夏木原交流施設までくれば、峠の頂上までもう一息なのだが、この先は傾斜がきつくなる。そして市境の看板が見えるとここが峠の頂上である。

(夏木原交流施設)      (上り坂の先に山口市の標識)  (振り返ると萩市の標識)

峠の頂上なので国境の碑がある。長門と防府の国境である。ここが最高点と思いきや、ここは県道の頂上であり、往還道の頂上はさらに上である。なので、さらに上って行く。

(国境の碑)         (往還道をさらに上って行く)  (さらに上る)

少し上って本当の最高点を通過し、ここからはゴールまで約7km下っていく。すでに243km進んできており、脚も売り切れ状態で上りより下りの方がキツイ。この最後の7kmは地獄である。頂上をこしてすぐ急な下りとなるが、脚が耐え切れないので、毎年カニ歩きで下ってくる。未舗装だし石畳だし、本当にキツイ。こんな往還道が4kmほど続く。

(カニ歩きでくだった坂)    (キンチヂミの清水)     (未舗装の下り)

(一貫岩)           (一ノ坂一里塚跡)      (石畳)

六軒茶屋跡までくると往還道はもう少しである。毎年、六軒茶屋跡にはオカリナを吹きながら応援してくれるオカリナおじさんがいる。何も言わずにひたすらオカリナを吹いている。この先も下りが続き、しばらく進むとやっと往還道が終わる。

(六軒茶屋跡)         (さらに下っていく)     (往還道の出口)

この先はアスファルトの県道を進む。残り約3kmでゆるやかに下っているのだが、すでに脚が終わっているので走ることはできない。途中、一の坂ダムが見えてくるとあと2km。さらに下り、天花橋までくれば残り1km弱。

(ここから県道を進む)     (一の坂ダム)        (天花橋)

T字路を右折すると残り200m。正面に瑠璃光寺が見えて、沿道には応援の人たちがランナーを迎えてくれる、まさにウイニングロードだ。みんなが「おかえり」と声をかけてくれ、私は毎年、目頭を熱くしながらこのウイニングロードを走っていった。そしてゴールの瑠璃光寺に入り、最後は五重塔をバックに感動のゴルゴルゴールとなる。

(このT字路を右折)      (ウイニングロード)     (ゴールの瑠璃光寺)

今回は佐々並からゴールの瑠璃光寺までの14kmを走った。最後の参加からすでに10年以上が経っているが、当時の記憶が鮮明に思い出され、いいボッチマラニックでした。

タイトルとURLをコピーしました