島根県松江市で開催された「国宝松江城マラソン2025」に参加しました。
2025年12月7日(日)「国宝松江城マラソン2025」に参加しました。島根県はウルトラマラソンで何度も走ってますが、この大会は初めての参加になります。

車中泊していた松江駅近くのコインパーキングから徒歩で会場の松江市総合体育館に向かいます。徒歩で約10分、会場の松江市総合体育館に着くとすでの多くのランナーが集まってます。フルマラソンの参加者は4597人と中規模な大会なので、会場内は混んでます。スタート前に小雨が降ってきて、みんな屋根のある所で雨をしのいでましたが、スタートの頃には止んでくれました。今回は制限時間が6時間なので、いつもどおりピエロの仮装をして、景色とエイドを楽しみながら走ります。スタートの時には雨は止んでお天気も良く、絶好のマラソン日和ですが、海沿いを走るので風が強そうです。スタート15分前の8時15分になって、道路規制が始まり、ランナーは各自スタートブロックに整列してスタートを待ちます。私はいつもどおり最後尾からスタートするので、最後尾でスタートを待ちます。周りのランナーと話をしながら待っていると、スタート時間の8時30分になり、号砲が鳴りスタート。最後尾の私は約5分後にスタートラインを通過して走り始めました。


(会場ステージ) (ゴールゲート)


(トイレは長蛇の列) (スタート最後尾)


(スタートライン通過) (市長も見送り)
スタートして、最初は松江の市街地を走っていきます。市街地なのですが、応援の人が少ないです。ちょっと走ると、遠くに松江城が見えてきます。大会名が「国宝松江城マラソン」なので松江城は必須なのですが、遠くにちょっとだけ見えるだけです。松江城を通過して、宍道湖大橋、くにびき大橋と渡って、一度スタート地点近くに戻ってきて、そこから中海方面へ進んで行きます。4.5km地点の第1関門を無事に通過。この大会の関門は、完走ギリギリの時間で設定されているので、前半の関門は余裕をもって通過していかないと、後半の関門に間に合わなくなります。朝は小雨が降ってましたが、日が差してきて、気温が上がってきたので、しっかり給水を取りながら進みます。9.8km地点のエイドでは給水と給食ができるはずでしたが、給食のバナナなどはすでに売り切れ状態で何もありません。このときはまだ前半だったので、そんな問題ではないのですが、この先、行けども行けども給食が売り切れていて、補給ができないまま走ることになります。


(最後尾で白バイに追われる) (遠くに松江城)


(気温は10度) (宍道湖大橋)


(橋からの宍道湖) (太鼓の応援)


(くにびき大橋) (交通規制中)


(第1関門) (5km地点)


(第2エイド) (食べ物は売切れ)
エイドを通過して、上り坂を上り10km地点、第2関門を通過していきます。下り坂を下っていくと中海が見えてきます。大海崎西トンネルをくぐり、第3関門を通過。14km付近からはコースで唯一のすれ違いポイントになり、折り返してくるランナーとエールを交わしながら進みます。折り返し地点で折り返して、間もなく15km地点を通過。来た道を戻って行き、左折して大海崎橋を渡って大根島に入ります。


(上り坂) (10km地点)


(第2関門) (中海)


(大海崎西トンネル) (第3関門)


(すれ違い) (折返し点)


(15km地点) (大海崎橋)
大根島は中海に浮かぶ島でとても景色がいいです。20km地点を通過して、その先の仮設トイレに寄ります。トイレも景色がいい場所に設置されてます。間もなく中間点を通過。時間的にはとても順調ですが、この辺りまでくると、すでにきつくなっているランナーが歩いてます。大根島から江島に渡ると、コースの右側にCMで有名になった「べた踏み坂」の江島大橋が見えます。23.9km地点の第4関門を通過し、この先は砂嘴の上を通る県道338号線を進みます。両側が海なので、走るのが困難なほどのすごい強風が吹いてます。そんな強風の中を約3km進み、26.8km地点の第6エイドに到着。ここでも給食は売り切れていて、飲み物しかありません。私は大丈夫ですが、他のランナーはエネルギーが切れて、ガス欠状態になったり、お腹が空いて気力がなくなってしまってます。遅いランナーほど補給が必要なのに、エイドで補給物がないというのは運営的に大きな問題です。とはいえ、今、そんなことを言っていても仕方ないので、そんなランナー達を励ましながら、一緒にゴールを目指して進みます。


(大根島) (20km地点)


(仮説トイレ) (中間点)


(べた踏み坂) (第4関門)


(県道338号線) (強風の中で立つスタッフ)


(強風の中を進む) (25km地点)


(砂嘴が続く) (第6エイド)
この大会は応援の人が少ないのですが、途中で地元の太鼓団体が応援してくれてます。威勢のいい声援を受け、先に進み、28.3kmの第5関門を通過。4分16秒前に通過しましたが、先ほども書いたとおり、この大会は途中の関門ギリギリだと最後は間に合わなくなってしますので、時間的にはそんなに余裕がない状況です。なので時計を確認しながら、走ったり歩いたりしながら進みます。進んでいると後方から救急車がきたので、ランナーはみんな左に寄ってコースを開けます。その先の救護所で倒れてランナーがいて救護されてました。しばらく走って30km地点を通過。応援はいないし、強風は吹くし、食べ物は無いし、関門時間は迫っているし、走力のないランナーは走る気力がなくなり、完走をあきらめてDNFを選択する人が増えてきます。なんとかゴールをさせてあげたいのですが、走る気力がないのではどうしようもないです。


(太鼓の応援) (第5関門)


(救急車) (30km地点)
そんなことを思いながら進み、30.3kmの第7エイドに到着。ここでは宍道湖名産のしじみを使った「しじみ汁」は振舞われるはずでしたが、予想どおり売り切れ。ただ、食べ物が少しだけ残っていて、初めての給食をします。道の駅本庄、弁慶海道と進み、この先は海を離れて内陸を進むので、風が少し治まります。35km地点を通過して、国道431号線をゴール目指して進んみます。この先、大きな上り下りが2回ありますが、風が治まってだいぶ楽です。上り坂の途中に、私設エイド(私が見る限り唯一の私設エイド)があって応援してくれます。38.7km地点の第6関門を16分前に通過。この間、だいぶ走ったので時間に少し余裕があります。


(第7エイド) (初の給食)


(ゼリーは残りわずか) (みかん、剥いてくれます)


(道の駅本庄) (弁慶海道)


(35km地点) (気温は16度)


(私設エイド) (白バイの先導される)


(第6関門) (マラソン開催中)
この辺りまでくれば、みんな完走が見えてきます。途中、何度も声をかけた若者5人組も、脚はきつくても気持ちは元気な女子2人も、みんなゴールを目指して一緒に進みます。40km地点を通過して、その先41.2km地点の最終関門を余裕をもって通過して、残り1km地点を通過して、あとはゴールするだけです。ゴール直前に走友のセイコさんに追いついて、最後は一緒に感動のゴルゴルゴール!タイムは5時間47分59秒と、制限時間の6時間の12分前という、いつになく余裕をもってのゴールとなりました。


(40km地点) (最終関門)


(残り1km) (感動のゴルゴルゴール!)
ゴールして、チップを取ってもらい、フィニッシャータオルをかけてもらい、完走メダルをもらって、最近の大会では珍しく、その場で記録証をもらって、途中のエイドでは食べられなかった「しじみ汁」をいただきました。その後、荷物を受け取り、着替えて、車でスーパー銭湯に行って汗を流しました。


(しじみ汁) (ス-パー銭湯)
今回はお天気は良かったですが、途中の強風は予想以上の強さで大変でした。エイドの食べ物がぜんぜん無いのは、完走を目指すランナーにとっては致命傷になることなので、しっかりと検討してほしいところです。田舎なので応援が少ないのは仕方がないことですが、大会側で何か工夫ができないかと思います。島根県唯一のフルマラソンと言うことで、全都道府県制覇を目指すランナーは参加するのでしょうが、そういうランナーは全国の大会を走っているので、他の大会に比べると、きっと物足りなさを感じていることでしょう。とはいえ、島根県・松江を多くのランナーと一緒に走れたのは、とても有意義な時間でした。

(記録証、フィニッシャータオル、完走メダル、ゼッケン)
