2006年8月6日に初めて「奥武蔵ウルトラマラソン」に参加した時の完走記です。
この年から毎年参加して連続16回完走している大会です。今は6月に開催されてますが、当時は8月に開催のため「ウルトラランナーの真夏の祭典」と言われてました。
奥武蔵ウルトラマラソン完走記
ウルトラランナー仲間の真夏の祭典「第13回奥武蔵ウルトラマラソン」に参加してきました。私は初参加で、距離75km、制限時間12時間のうえ、①30度を越す真夏の暑さのなかを走る。②奥武蔵の大自然の中、最大標高差800m、4つの峠を走るハードなコース。③食べ物、飲み物、そして人情がたくさんあるエイド。というウルトラには、かかせない要素が盛り沢山と言うことで、楽しみにしていました。今年も埼玉県毛呂山総合公園に全国から834人のランナーが集まりました。制限時間には余裕があるし、コースも山登りなので、タイムは気にせずに、奥武蔵の自然とエイドを楽しみに走ることにしました。
コースは埼玉県の毛呂山総合公園をスタートして、まず林道を15km走り、その後、奥武蔵グリーンラインに入り、鎌北湖~顔振峠~飯盛峠~刈場坂峠~大野峠と超えて、標高960mの丸山の山頂手前の野外活動センター分岐点まで30km上り、折り返して再び4つの峠を越して、毛呂山総合公園に戻ってくるという75kmの、とてもハードなコースです。
朝6時のスタートに合わせて、家を3時前に出発し、関越道を経由して現地の5時前に到着しました。すでに今日一日、共に走るランナーたちが集まり、会場は盛り上がっていました。受付をして、着替えをして、5時半からの開会式に参加しました。そしてスタート時間の6時になり、ランナーが一斉にスタートしました。
いつものことながら、ウルトラのスタートは、のんびりとしていて、私もハセガワさんと話しをしながら、ダラダラとジョギングにでも行くような感じで走り始めました。朝早いせいか、気温もさほど高くなく、走りやすかったけど、10分も走ると汗が噴出してきました。スタートして間もなく林道に入り、足慣らしの最初の坂道になります。まだまだ前半なので元気に上り、ひと山越して、約15km付近から、いよいよ本格的な上りの奥武蔵グリーンラインに入ります。
ここからは峠の頂上まで上り、少し下って、また次の峠の頂上まで上り、また少し下ることを繰り返しながら、4つの峠を越して折り返し地点まで標高800m上ります。この少し下るのがクセモノで、足に相当なダメージを受けました。しかも、折り返しコースなので、この下りは帰りには上りになるわけで、後半、地獄をみることになるとは、このときは気づいていませんでした。とはいえ、前半はしっかりと走りながら上って行きました。
コースは舗装されていて車も通る道路ですが、まさに山の中で、木々が茂っていて、森林浴をしながら木陰を走るので、暑さはさほど感じませんでした。さらに標高が上がるにつれて、多少気温も下がってきて、予想していたよりも走りやすかったですが、やはり気温は30度近いので、水分をしっかり補給して、頭から水をかぶりながら走っていました。
途中のエイドには、ウルトラならではの食べ物や飲み物がたくさんあり、次のエイドを楽しみに走っていました。スイカ、メロン、グレープフルーツ、キウイ、トマト、キュウリ、おにぎり、おかゆ、パン、そうめん、冷やっこ、ふかし芋、おしるこ、などなど。飲み物も水、スポーツドリンク、コーラ、オレンジジュース、紅茶、コーヒー牛乳、そして後半のエイドにはビールもありました。そんな盛りだくさんなエイドなので、私は全24ヶ所のエイドに立ち寄り、エイド完全制覇しました(笑)。
そんなことをしながら前半は快調に走り、フル地点を5時間03分で通過しました。この辺になると、上りは走らず、いかに速く歩くかといった感じです。そして、44.7kmの最高点の折り返し地点に5時間19分で到着しました。やっと上り切ったと、とりあえず一安心しながら、ここのエイドの名物のカキ氷を食べました。いや~うまいこと、うまいこと。おかわりして2杯食べました。そして、このエイドのもう一つの名物、子供用のビニールプールにいるビキニギャルに、頭から水をかけてもらい、頭を冷やして、ストレッチをして、一休みして、今、上ってきた道をゴールに向かい走り始めました。
時間的には十分に余裕があったけど、脚にはかなりのダメージはあったので、歩きを入れながら、ゆっくりと走っていました。このコースは、行きの上りよりも、帰りの下りの方がきついというのは聞いていたのですが、はやり下り始めて、間もなく脚が動かなくなってきました。普段は、何kmも走って下るようなトレーニングはしていないので、いつもとは違う筋肉が痛み出して、60km過ぎにはどうにもこうにもならない状態でした。こうなってくると残りの距離の長いこと・・・上りは当然、歩いて、下りも脚をかばいながらの走りになり、1km9分くらいかかるようになりました。時間的にもお昼も過ぎて、気温も上がってきたうえ、標高も下がってきて、頂上付近よりも気温が高く、ダメージを受けた体に追い討ちをかけました。
こんなときに力をくれるのがエイドで、エイドに着くとスタッフが声をかけてくれて、励ましてくれて、給食給水をして、また次のエイドを目指して走る力をくれました。そんなことを繰り返しながら、なんとか進んで70kmエイドに到着。ここのエイドの名物、冷たいおしるこを頂き、ボランティアのオバちゃんに励まされ、ストレッチをして、近くて遠い5km先のゴール目指して、再び走りました。
たかだか5kmだけど、きつくてきつくて泣きそうになりながら走っていました。残り2kmくらいからは平坦な道になって、そうなると不思議なもので、脚は痛いけど、ちゃんと走れました。そして、朝スタートした総合公園に戻ってきて、ゴールゲートまで50mの直線を走って、最後はゴールテープを切って、ヘロヘロになりながらなんとかゴール。タイムは9時間41分37秒でしたが、タイムはどうでもよく、今回は本当に完走できて良かったという感じです。
その後、公園内の町営プールに行って、しばらくプールに浸かって、体を冷やしながら、脚をマッサージしながらアイスィングしました。着替えをして、再び会場に戻り、出店のカキ氷やウドンを食べながら、仲間とマラ談に盛り上がり、お互いの健闘を称えました。そして、5時過ぎに会場を後にして、家路に着きました。
30km下ったことと、相当無理して走ったので、筋肉痛になっています。筋肉痛は、3日もすれば治るのでいいのですが、左のふくらはぎ辺りが痛んでいて、歩くにも苦労しています。しばらくは、トレーニングお休みしないといけないかもしれません。
《ラップタイム》
5km | 34・14 | |
10km | 1:07・43 | 33・28 |
15km | 1:38・58 | 31・15 |
20km | 2:16・25 | 37・26 |
25km | 2:51・54 | 35・28 |
30km | 3:27・13 | 35・19 |
35km | 4:08・04 | 40・50 |
40km | 4:46・46 | 38・41 |
(フル) | (5:03) | |
45km | 5:28・08 | 41・22 |
50km | 6:04・37 | 36・29 |
55km | 6:43・47 | 39・09 |
60km | 7:22・53 | 39・06 |
65km | 8:09・51 | 46・57 |
70km | 8:56・55 | 47・04 |
75km | 9:41・37 | 44・41 |