2008/09/28 第18回北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソン

ウルトラ完走記

2008年に走った、第18回北緯40°秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソンの完走記です。

9月28日、秋田内陸リゾートカップ100キロチャレンジマラソンを走ってきました。この大会は、以前から走ってみたい大会でしたが、2年間休止になってしまい走れませんでした。しかし、今年から再開すると言うことで、さっそく申し込みをしました。そして、待ちに待った秋田100キロのスタートを迎えることができました。当日は5時のスタートに合わせて朝2時半に起床しました。ホテルで用意してくれたおにぎり弁当を食べて、走る準備をして、ホテルの送迎バスでスタート会場に向かいました。会場は今日一日、いっしょに走るランナーが集まっていました。そして、朝5時が近づきいよいよスタートです。

今回いっしょに行ったカワハラさん、フル百のコクブさんといつもどおりに最後尾からスタートしました。空が薄っすらと明るくなる中、角館の街中を走ります。早朝から沿道には応援の人がたくさんいました。その後、国道105号線をひたすら北に向かって走ります。今回は1km6分のペースで何キロまで走れるかを試してみようと思い、いつもの100kmよりも速いペースで走り始めました。最初の10km1時間02分24秒でしたが、最後尾スタートで2分ほどロスをしているので、まあまあの出足でした。

10kmを過ぎてランナーもばらけて走りやすくなり、自分のペースで走れるようになってきました。しばらく走っているとフル百のオオノさんがいました。写真を撮っていたので一声かけて先に行きました。20km2時間0分55秒(58分31秒)で通過。ちょっとペースが上がりましたが、調子良く走れていたので、気にせずそのままのペースで行きました。

秋田はエイドが充実していると聞いていたので楽しみに走っていたのですが、やはりおいしいものがたくさんありました。前半のエイドからあきたこまちのおにぎりがありました。この日は寒かったのでナメコ汁はとてもおいしかったです。30km3時間0分54秒(59分59秒)と相変わらず1km6分ペースで走れています。

しかしこの先40km過ぎまで上りが続きます。上り始めてしばらくは調子よく走っていたのですが、坂がだんだん急になり、無理せずにペースを落とし、歩きました。歩いたせいか、冷えてお腹が痛くなってしまいトイレを探しながら進みました。40km4時間06分57秒(1時間06分03秒)とペースダウン。

だけど、お腹が痛くて走れません。坂を下り初めて間もなくエイドがありトイレに駆け込みました。用を済ませてエイドで休んでいるとお腹が痛いのが直りました。この先は下りが続くので、トイレのロスを取り返すようにガンガン走りました。雨が強くなってきましたが、その分、気温が上がらず、走るにはさほど気になりませんでした。50km5時間15分43秒(1時間08分46秒)とトイレのロスの分、遅れましたが下りでペースは戻っていて順調に走れていました。50kmの部のランナー達が沿道に出て応援をしてくれていました。

この先は平坦な道が続きます。脚はまだ余裕があったので、沿道の声援に応えながら、調子よく走りました。このあたりのエイドで「マルメロ」というフルーツがあって、初めて食してみたのですが、とてもおいしくたくさん食べちゃいました。60km6時間15分20秒(59分37秒)と再び1km6分ペースに復活しました。夏場にしっかりトレーニングした成果が出ていることを実感しながら、このままどこまでいけるか楽しみでした。

60kmを過ぎて阿仁の町に入ってきました。沿道の応援も多くなり、大歓迎を受けながら気持ちよく走れました。名物のシソジュースはうまかったです。その後、北緯44度のゲートで写真撮影をしてもらいました。70km7時間15分37秒(1時間0分17秒)とペースは順調です。

しかし、この辺りまでくると、さすがに脚にダメージが出てきました。さらに、お腹が空いてきました。エイドでちょこちょこ食べていたのですが、足りないようで、次のエイドでおにぎり4個と漬物を食べました。お腹は満たされたのですが、脚のダメージは回復するはずもなく、ストレッチをしながら走りました。80km8時間22分58秒(1時間07分21秒)とペースが落ちてきました。このペースで行くと自己ベスト10時間37分の更新がギリギリなので、ここからが踏ん張りどころだと思い、気合を入れて走りました。

80km過ぎは田園地帯が続きます。遠くまで見える一直線の道を進みます。この辺では50kmの部のランナーが元気に抜いていきます。当然、着いていくことはできませんが、お互いに声をかけて励ましあいます。信号がある交差点では、係の人が誘導してくれて、赤信号でも渡らせてくれました。90km9時間28分45秒(1時間05分47秒)とペースダウンを最小限に抑え、なんとか踏ん張りながら走りました。

残り10kmとなると、気持ちの中でゴールが見えてくるので、自然に元気になります。その矢先、急な上り坂を迎えました。沿道で中学生が応援をしてくれているのですが、90km過ぎの上りは、さすがに歩きました。上りきって、あとはゴールまでラストスパートです。脚も復活してきてペースを上げることができました。滑走路の下を通るトンネルをくぐると残り5kmです。自己ベスト更新はできそうですが、欲が出て10時間30分を切りたいと思い、どんどんペースを上げました。遠くにゴールの鷹ノ巣の街が見えてきました。街に向かって下っていくので気持ち良く走れます。へたっているランナーを抜きながら鷹ノ巣の街にまで下りてきました。商店街を通るときにはスピーカーで名前を呼ばれ、商店街の人たちの大声援の中を走っていきます。商店街を抜けて右折すると、沿道の人も多くなり、間もなくゴールなのですが、ゴールが見えてきません。太鼓の音がだんだん大きくなってきて、係員の誘導で左折すると、目の前にゴールゲートがありました。そして両手を挙げてゴールテープを切りゴールしました。タイムは10時間27分33秒(58分48秒)と見事に自己ベストを更新しました。

体は疲れているのですが、気分は最高で、とても元気な状態でした。とりあえず荷物をもらって、送迎バスで近くの銭湯にいきました。完走後の風呂は最高でした。その後、会場に戻ったらコクブさんが先にビールを飲んでいました。私も秋田名物を食べながらビールを頂きました。祝杯をあげていると、オオノさん、カワハラさんも無事に完走し戻ってきました。みんなで祝杯をあげて、たくさんビールを飲んで、鷹ノ巣駅からその日の夜の寝台特急に乗って帰路に着きました。秋田100キロは、うわさどおりエイドが良くて、沿道の応援が良くて、とても楽しめました。

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