今年でFINAL。毎年恒例の「奥武蔵ウルトラマラソン」に参加しました。
2026年10月18日(日)スポーツエイドジャパン主催の「第33回奥武蔵ウルトラマラソン」に参加しました。距離70km、制限時間11時間、奥武蔵の自然の中を標高差800m、4つの峠を走るハードなコースです。私は19回目の参加となりますが、何度走ってもきつく、毎年、翌日は筋肉痛になります。私がウルトラマラソンを走り始めたころから参加している大会なのですが、今の形での開催は今年で最後ということで、最後の奥武蔵に思いを馳せながら走ってきました。

スタート時間が7時なので、朝3時に家を出て、車で会場に向かいます。5時過ぎに会場の埼玉県毛呂山総合公園に到着しましたが、まだ日の出前なので暗いです。しばらくすると今日一緒に走るランナーが集まってきます。参加者は768人で、知り合いのランナー、スタッフも多く、スタートまで話をしたり写真を撮ったりしてワイワイ過ごします。6時20分から開会式あって、朝7時の号砲でスタートしました。


(会場) (開会式)


(最後尾で待機) (最後尾からスタート)
お天気も良く、気温も高くなく、走るにはいいコンディションです。コースは、スタートして奥武蔵グリーンラインに入る前に、下回りのコースを23km走ります。下回りと言っても、起伏がある林道を走るので楽ではありません。その後、奥武蔵グリーンラインに入って、鎌北湖~顔振峠~飯盛峠と約22kmを上り、標高約800mの苅場坂峠で折り返して、上ってきた道を下って、毛呂山総合公園に戻ってくるという70kmのコースです。奥武蔵ウルトラマラソンのコースは他のマラソン大会にはない上り下りが続く特殊なコースなので、そのコースをいかに攻略するかが完走のカギになります。私は19回目の参加なのでどう走ればいいのかは熟知してます。ただ、今回は夏場のトレーニングが足りず、体重もかなり増加していて、スタート前から苦戦が強いられることが予想できます。そしてスタートして、距離が進むにつれて、まさにその予想どおりの展開になっていきます。
下回りの23kmは走れるコースなので、そこで時間を稼ぐため、ペースを上げて走っていきます。いいペースで走っているので時間的には順調なのですが、脚のダメージは想定以上のダメージになってます。トレーニング不足、体重の増加を考えれば当然のことです。いくら時間に余裕があっても途中で進めなくなったらゴールはできません。そうは言え、ペースを落として関門時間に間に合わなくては完走にはなりません。今までの経験で、ここは脚を犠牲にして時間を稼ぐことにしてペースを維持して走って行きます。23.5kmの関門を通過して、この先、きつい上り下りが続くグリーンラインに入って行きます。


(スタート直後) (鎌北湖)


(阿諏訪エイド) (下り坂)


(下周り) (滝の入エイド)


(林道滝の入線) (上りは歩き)


(桂木エイド) (滝の入エイド)


(上り坂) (阿諏訪エイド)


(グリーンライン入口) (看板)
グリーンラインに入ると急な上り下りが続きます。いつもどおり上りは歩いて、下りは走って進みます。1km10分ペースで歩いて上って行くのですが、ここ数年、走力が落ちているので、このペースで進むにも、以前よりパワーを使わないペース維持ができません。ただでさえ、脚のダメージがいつもよりあり、温存したいところですが、今はペースを維持して進むことが優先です。エイドでは豊富な給水、給食を準備して待っていてくれますが、いつものように、のんびりと食べたり飲んだり、知り合いのスタッフと談笑をすることもなく、タイムロスを最低限にして先を急ぎます。とにかく今は時間が大事です。下りで走って少しずつ時間の貯金をしていきますが、その分、脚のダメージが増します。無理をして進んでいるので、30kmを過ぎるころには早くも脚がきつくなってきます。まだまだ上りが続くし、ゴールまでは40kmほどあるので、かなり追い込まれた状況です。ただ今までの経験があるので、脚の状態と時計を確認しながら、どうすれば完走できるかを考えながら進みます。


(清流エイド) (ユカデエイド)


(黒山エイド) (私設エイド)
なんとかペースを維持しながら進んで行きますが、脚のダメージが増してきて、精神的にもキツくなってきて、気持ちの余裕がなくなってきます。いつもみたいに他のランナーに声をかけたり、エイドの仲間と談笑をしたりすることもできず、自分のことで目一杯の状態です。今の状況を考えると45.5km地点の苅場坂峠折返しを13時25分に通過できれば完走の目安がつきます。その時間を目標にして、キツい脚に鞭うって、黙々と上って下って進みます。見晴台エイドの手前にある「織姫様の碑」まで来て、手を合わせます。いくら時間が無くても、素通りはできません。さらに進んでいくと、脚がキツくなってきて上りのペースが徐々に落ちてきてますが、その分は下りで無理をして、なんとか1km10分のペースを維持して進みます。そして13時23分に折返し地点に到着。目標時間に2分の余裕があるので、エイドでウドンとお稲荷さんをいただいて来た道を戻っていきます。


(阿寺エイド) (織姫様の碑)


(見晴台エイド) (見晴台からの眺望)


(高山エイド) (奥武蔵コケアート)


(飯盛エイド) (苅場坂峠)


(折返し地点) (苅場坂エイド)
ここからゴールまでは残り25km、1km11分ペースで進めば、18時のゴール関門に間に合います。しかし、かなり無理をしながら、脚に負荷をかけて、折返し地点まで上ってきたので、脚はすでに限界に近い状態です。時間的には多少余裕ができたものの、あとはゴールまで脚が持つかどうかです。復路は下り基調ですが、上りもあるので、脚の状態を考えると1km11分ペースは楽ではありません。脚が止まってしまってはゴールまでたどり着けないので、今は時間の計算をしながら、いかに脚に負荷をかけないで進むかが優先です。脚の状態を考えると、すでに走ることはできないので、この先はペースを維持してひたすら歩いてゴールを目指します。過去の大会でも、こんな状況は何度も経験しているので、頭の中ではゴールへの道筋は見えているのですが、それは過去の経験で、今の走力を考えると、はたして予定どおり進んで、制限時間内にゴールまでたどり着ける分かりません。ただ、いつもみんなに言っている「ゴールしてナンボ」を自分に言い聞かせて、自分を信じて進みます。上りは1km10分30秒くらいのペースで進めるのですが、下りは脚への負担がキツくて、痛みに耐えながら11分かけて進みます。脚をゴールまで持たせるためには、これが最善の策です。エイドでは仲間がいてくれて、声をかけてくれます。私がキツいと愚痴を言っても、みんな笑い飛ばしてくれます。走って抜いていく仲間も声をかけてくれます。キツいと愚痴を言っても、そのまま笑顔で抜いていきます。なんとか進み続けて、徐々にゴールが近くなってきたので、時計と残りの距離を確認しながら、なるべく脚に負荷をかけないようにゴール関門ギリギリのペースまで落とします。17時を過ぎて日が沈んで暗くなってきたので、ライトを出して足元を照らしながら進みます。すでに脚が上がっていないので、つまずいて転ばないように気を付けて進みます。グリーンラインの最後の急な下りは、激痛に耐えながら下って、グリーンラインの出口まできました。鎌北湖沿いに進み、残り2kmの看板を通過して、ゆるやかな下り坂を、転ばないようにのんびり進みます。平坦な道まで下りてきて、残り1kmの看板が見えるとゴールを確信して、目頭が熱くなります。以前は長いウルトラマラソンでキツい思いをして、ゴール前で目頭が熱くなることも多々ありましたが、ご隠居ランナーになって、キツいことをしなくなってからは、この感じは久しぶりです。後ろからはラストスパートで走るランナーが抜いていきますが、私には走る脚は残っておらず歩きです。横断歩道でスタッフに誘導されて、毛呂山総合運動公園に入ると、正面にゴールゲートが見えます。一緒に走った仲間やスタッフの声援を受けながらウイニングロードを進み、最後はゴールテープを切って感動のゴルゴルゴール!死力を果たしてゴールにたどり着きました。


(あと1km) (感動のゴルゴルゴール!)
タイムは10時間52分34秒と、ゴール関門7分前で余裕がありましたが、脚は限界でした。トレーニング不足や体重の増加、さらに加齢による走力の低下で、今回はとても苦戦をしましたが、今までの経験値を生かして、「ゴールしてナンボ」を心の中で唱えながらキツさを乗り切って、なんとか完走できました。このコースでの奥武蔵ウルトラマラソンは最後になりますが、今回も完走でき、19戦19勝で終えることができて良かったです。

